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薬剤師SALONです!
病院薬剤師として働く中で、調剤薬局への転職を考えることはよくあるケースです。
両者の職場環境や業務内容の違いにより、転職にあたってのメリットとデメリットが浮き彫りになります。
今回は、実際の転職を成功させるための要点を解説し、具体的なアドバイスも交えながら、薬剤師としてのキャリア選択を考えてもらうきっかけになればと思います。
この記事では、
薬剤師として病院から調剤薬局への転職のメリットやデメリット、実際の成功例やアドバイス
を記載しています。
調剤薬局への転職のメリット
病院薬剤師から調剤薬局への転職は下記のようなメリットがあります。
このメリットを一つ一つ解説していきます。
- ワークライフバランスの向上
- 年収アップと福利厚生の向上
- 在宅医療でのキャリア展開
- 人間関係のリフレッシュ
①ワークライフバランスの向上
病院勤務の夜勤や当直は、特に30代以降の薬剤師にとって大きな負担となります。
身体への影響も無視できません。
調剤薬局では通常、夜勤はなく、シフトも安定しているため、仕事とプライベートのバランスを保ちやすいです。
育児支援制度や時短勤務も多くの薬局で導入されており、家族と過ごす時間を確保できることも大きなメリットです。
- 夜勤や当直がなく、年間休日120日以上の職場も多く、仕事とプライベートのバランスを保ちやすい
- 育児支援制度や時短勤務制度も充実しているため、家族との時間を大切にできる
②年収アップと福利厚生の向上
病院薬剤師よりも調剤薬局の薬剤師の方が年収が高い場合が多いです。
年収600万円以上が期待できる求人も多数あります。
また、長期休暇制度や有給休暇取得がしやすい環境が整っている薬局も多く、福利厚生の面でも充実している職場が増えています。
- 年収600万円以上が期待できる
- 長期休暇制度や有給取得がしやすい環境も多い
③在宅医療でのキャリア展開
調剤薬局では、近年在宅医療の分野が拡大しており、これに伴い在宅医療専門薬剤師としてのキャリアを積む機会が増えています。
病院での臨床経験を活かし、在宅患者の薬物療法に関わることで、やりがいを感じることができるでしょう。
- 在宅医療のニーズが増えており、専門知識が活かせる
- 訪問薬剤や地域連携が積極的にできる
④人間関係のリフレッシュ
病院では異動の機会が少なく、人間関係に問題があっても耐えるしかない場合が多いですが、調剤薬局では異動が可能な店舗が多く、特定の人間関係に縛られにくいというメリットがあります。
また、多店舗展開している会社では、ラウンダーといった、一つの店舗に縛られずに毎日、毎週のようにさまざまな店舗に応援に行く働き方もあります。
人間関係のストレスが少ない職場は、働きやすさにも大きく影響します。
- 店舗異動が可能で、人間関係のストレスを減らせる
- 病院のように部署間の異動が難しい場合に比べて、働きやすい環境に調整できる
- 一つの店舗に縛られないラウンダーという働き方もある
調剤薬局への転職のデメリット
病院薬剤師から調剤薬局への転職は下記のようなデメリットがあります。
このデメリットを一つ一つ解説していきます。
- 専門性の維持が難しい
- 業務の単調さとやりがいの低下
- 転勤のリスク
- レセプト業務
①専門性の維持が難しい
病院薬剤師として培った高度な臨床知識やスキルは、調剤薬局では求められる場面が少なくなることがあります。
特に、がんや感染症といった専門的な治療に携わっていた場合、調剤薬局での業務はルーチン化し、専門性が低下してしまう恐れがあります。
今後も専門薬剤師としてのキャリアを積みたい場合、転職先の選定には慎重になる必要があります。
- 臨床系の専門薬剤師としてのキャリアが維持しにくい
- がんや感染症などの専門知識を活かす場が少なくなる
最近では、在宅専門薬局を中心として緩和薬物療法認定薬剤師の資格取得をバックアップしてくれる会社が増えているので、資格取得の観点で探すと良いです。
②業務の単調さとやりがいの低下
病院薬剤師の業務では、診療チームと連携しながら複雑な処方や治療計画に関与する機会がありますが、調剤薬局では処方箋に基づいた調剤業務が中心となります。
そのため、業務が単調に感じることがあり、やりがいを感じにくくなる場合があります。
- 業務がルーチン化し、やりがいを感じにくくなることがある
- 複雑な処方管理や医療チームとの連携を重視する薬剤師には不向きかも
在宅業務を多くやっている会社は、地域連携や他職種連携がしっかり取れている場合があるため、気になる企業には地域連携をどのようにやっているのかしっかり確認しましょう。
③転勤のリスク
大手の調剤薬局チェーンでは、転勤が発生することが少なくありません。
地方への異動が伴う場合があり、地域に根ざした生活を望む薬剤師にとってはデメリットとなり得ます。
- 店舗間での転勤リスクがある
- 都市部や地方の店舗間での店舗展開や異動が多い企業では注意が必要
どのような会社も異動がどの程度あるのか、事前にしっかりと確認しましょう。
④レセプト業務
調剤薬局では、レセプト業務があります。
ほとんどは、調剤事務の方がやってくれる会社が多いですが、薬剤師がやる会社もあります。
病院勤務ではあまり経験しないこの業務に慣れるまでには時間がかかることがあります。
また、保険制度や薬価制度に関する知識を新たに習得する必要があるため、業務負担が増える可能性もあります。
- レセプト業務があると業務負担が増加することがある
- 新しい保険制度や薬価制度に普通以上に精通する必要がある
気になる会社では、薬剤師がどの程度の範囲まで業務を行うのか確認しましょう。
実際の転職成功事例とアドバイス
病院薬剤師から調剤薬局へ転職した薬剤師の事例から学ぶことも重要です。
実際に転職した方の事例を2つ紹介します。
夜勤が続く病院勤務から、プライベートの時間を大切にするために調剤薬局へ転職しました。
年間休日が増え、勤務に対するストレスがかなりなくなりました。
一方で、臨床薬学の経験を活かせない場面もあるため、資格取得などでキャリアの幅を広げることを模索しています。
地方の病院から、都市部の調剤薬局へ転職し、年収が100万円以上増加しました。
家族との時間も増え、プライベートと仕事のバランスが取れる生活に満足しています。
今後のキャリアアップを見据え、管理薬剤師やそれ以上の役職を目指しています。
まとめ
病院薬剤師から調剤薬局への転職は、ワークライフバランスの改善や年収アップなど、多くのメリットがあります。
しかし、一方で専門性の低下や業務の単調さといったデメリットも考慮する必要があります。
転職を考える際には、以下のポイントを踏まえて慎重に決定しましょう。
- ワークライフバランスが向上する
- 年収アップの可能性が高い
- 在宅医療で病院経験を活かせる
- 人間関係のストレスが少ない
- 専門性の低下
- 業務のルーチン化
- 転勤リスク
- レセプト業務
転職は大きな決断ですが、しっかりと準備をし、自分のキャリア目標に合った選択をすることで、より充実した薬剤師生活を送ることができるでしょう。
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